代表挨拶
ねこと共に幸せに生きる
わが子が小学生の頃、のら猫を次々に拾ってきては家族で保護していたところから物語は始まります。
生後間もない子猫や瀕死状態の猫を、多いときには一度に10匹の猫を我が家で保護する
こともありました。捨て猫や傷ついた猫を見て見ぬふりが出来ない子供と共にお世話をするうちに、いつしか猫のための活動が私のライフワークとなりました。
社名の一部である「ねこともの会」は、そんなわが子がふと、「ねこと共に幸せに生きる」んだね、と話したことに由来しています。
弊社は、個々で自主的に猫の保護、飼い主のいない猫の不妊去勢手術の活動を行っていた現法人理事4名(城・甲木・菅・吉田)が2008年11月に発足させた任意団体「ねこともの会」を前進とし、2016年5月に一般社団法人「福岡ねこともの会」へ移行しました。
個人では、不幸な猫たちに救いの手を差し伸べることへの限界があります。何の罪もない猫たちが、殺処分されたり、虐待によって命をなくしたりする、この世の中をどうにか変えていきたいとの思いがいつもありました。
一般社団法人「福岡ねこともの会」は、そのような「猫」のことを真剣に考える同志が、地域や行政と一体となって取り組むべきだとの強い思いが集まり、結成された団体です。
法人への移行後は『行政と連携した動物愛護啓発活動』を行うために、動物愛護週間に合わせた 2016 年 9 月、大野城市では初めてとなる動物愛護パネル展『はじめのいっぽ展』を同市と弊社協働で開催しました。飼い主のいない猫、いわゆるノラ猫の問題は、猫が好きな人だけではなくむしろ猫が苦手な人、猫に興味のない人に知ってもらう必要があります。また、環境保全活動として、行政と連携して『地域猫活動』を推進する事により、猫の殺処分を減らすことに繋がります。『はじめのいっぽ展』はまさにそれらの「一歩」を踏み出した催しとなりました。
その他の活動の 1 つとして、私たちの考える猫の一番の幸せは飼い主さんの存在だとの思いから、不定期の行っていた『猫の譲渡会』を、2017 年度より大野城市と協働で毎月第 4 土曜日に行っております。
また、猫のための活動資金として、『ねこともカレンダー』の作成、販売を行い、印刷・発送業務を障がい福祉サービス事業所に依頼することで、猫だけではなく人にも貢献できるように取り組んでおります。
人間によって傷ついた猫たちは世の中に多く存在します。不幸な猫をきっかけに人々の心の中に、健気に生きている小さな命に目を向ける動物愛護の精神が芽生えたら、動物だけだはなく人にも優しい世界になると信じ、これからも「ねこと共に幸せに生きる」活動を続けて参ります。
一般社団法人 福岡ねこともの会
代表理事 城 恭子